12月号♣ 小鳥や虫が訪れる幼稚園♣

2018年11月21日

理事長コラム

花や木の実がたわわになって、小鳥たちが訪れてくれる園庭を夢見て創立以来、花が咲き実がなる木を植え、卒園する時に、記念樹を植えていただいています。ことしも植える場所を探しながら、あらためて園庭の木々のマップをつくってみました。別添園庭の樹マップのマップを見ながらヨンでいただければ幸いです。
竹組の前の巨木は①みずき(瑞樹)です。46年前に移植した創立記念樹です。赤い実を求めて小鳥がむらがるので、「小鳥のレストラン」と密かに名付けています。地中にはセミなどの幼虫が賑やかに生活しているでしょう。最近は勢いが失せてお医者さんにかかっています。
園庭の真ん中の②プラタナスは、創立の頃、プレハブの職員室の窓辺で自然に育った木ですが、今では、王者のように枝を伸ばし夏には、木陰をつくって子どもたちを見守ってくれています。
道路沿いの生け垣の樹は、③珊瑚樹です。常緑樹で赤い実をつけます。創立の頃の正門は、南側、現在の坂の頂上あたりでした。
当時に戻って、散歩してみましょう。正門向かって右に④松が植えられ、その隣が、柿の木、すてきな香りがするキンモクセイが並んでいます。
左のブロック塀にそって、⑤梅の木が二本、(梅干しの樹)、ヒマラヤスギ、椎の木が3本あります。塀に沿って右折すると角地、右側に⑥楠の樹の幼木。(船橋市からのプレゼント)今立派に育ってツリーハウスです。
右側にボイラー室とプレハブの職員室がありました。
ビオトープの⑦銀杏の木は、ご近所の桑山さんからいただいた木で、ブランコの近くにある銀杏と兄弟です。今年も黄色に色づき始めました。
ホールと体育館の間に植樹された⑧柿の樹は武藤家からいただき移植しました。ホールを新築する折、設計者にホールの窓から柿の木の四季の彩りが眺められるように設計を依頼しました。春は新緑、夏には白い花が咲き、秋は柿の実をたわわに宿し、冬は残された熟れた実を小鳥たちがついばみに訪れます。
ホールと体育館の裏庭の遊歩道から燐の梨園のフェンスに武藤さんが椎の苗木を18本、植えてくれました。その代表が⑨「トトロの樹」です。 二本の樹がドングリの実をたわわに落とします。花組さんは、「トトロー」と大きな声でお願いすると、木が揺すられて、実がたわわに落ちてきます。「ありがとう。トトロ」と感謝の声にトトロは窓から屋上に降りてドングリを拾って蒔きます。
春になると⑩吉野桜が枝を広げて新入園児を迎えてくれます。芝生の山のしだれ桜、そして競うように成長した吉野桜が共演して緑の芝生に映えます。昨年植樹した⑪河津桜も一足早く春を告げてくれます。

幼稚園の正門、⑫「花梨」が、大きな実をつけます。今年も松組さんが、ジャムをいっぱい、プレゼントをしました。
プール周りには季節の花が彩ります。晩秋に咲く⑬椿、桃色の花をつけ春を告げる⑭かいどう、そして⑮台湾椿、今朝も白い気品のある一輪を咲かせて⑯バラと並んで咲いています。誰かが種を蒔いたのでしょうか、毎年夏のプールの頃にたわわと実る⑰びわ3本が、小学生の密かな人気です。そして、送迎バスを待つ間、園児たちが飛びついて食べるのは、⑱ジューンベリーです。鹿児島産の⑲クロガネモチは、緑の葉に小粒の赤が映えて一輪挿し、ご近所のおばあちゃんが手芸に使っています。
今の正門をくぐると春を告げてくれる⑳紅梅が、卒園生を送ってくれます。麦の会5周年の記念樹です。正面玄関左の㉑ハナミズキは、柴田大輔園長(行田)が麻布中学に入学したとき植えた記念樹。
道路に戻って、フェンス沿いに入り口からカリン、㉒山もみじ、㉓ザクロ、㉔杏、そして砂場を覆う㉕㉖㉗のふじ棚は三代にわたる卒園記念樹です。太陽の塔の大階段を向かって右が、卒園記念樹㉘ヤマボウシ、この木は大きくなるでしょう。そして左サイドの㉙サルスベリは岩佐造園から運び出してきた卒園記念樹で、北面の風を避け南面に枝を張った好位置が、この夏の台風の塩害にもめげずピンクと紫の花をたくさんつけました。近隣の方々が撮影に来られ、岩佐造園の頭領が、どこへ出しても恥ずかしくないサルスベリとほめてくれました。長靴を履いてジャングル探険のように選び出した思い出があります。
気に入った樹を如何に運び出すかに苦労します。みどりの棟松組の前の㉚椿5本も、立派に成長しました。そして、枝を張った㉛もみじも 山から掘り出すのに苦労しました。後5年もたつと、勢いを出して野性味が出てくるでしょう。
幼稚園のある丸山は、丘陵があって林があって森がある自然に恵まれた地域です。創立の頃は、いろいろな小鳥や動物も共存していました。
近年開発が進み、住み処を失った鳥たちの群れが、緑の濃い幼稚園の上空をさまよい居場所を探したりします。その鳥たちもカラスの群れが旋回するたびに、行き場が無くなります。訪れていた野鳥や昆虫も姿を消した気がします。
木があると夏の風もそよぎます。四季の風が木々を縫って子どもを包み虫と花と鳥が戯れてくれます。
このところ蜜柑、キンカン、カラタチ、オレンジ等蝶が訪れることを願い柑橘類を増やしています。高さが手頃なのでしょう、丸い蜜柑は、カラスでは無く花組さんがボール代わりにつまんでくれるのが、かわいい悩みです。創立以来、半世紀、野鳥が好む実のなる落葉樹を卒園記念樹として毎年植え続けていただきました。
ざくろ、イチジク、柿、みかん、びわ、桃、くわ、ドングリ、からす瓜・・・が実るようになり、野鳥や虫が訪れてくれるようになりました。子どもたちも実を積んでジャムや梅干しを調理する喜びも経験し絵を描いたり、手芸の楽しみも経験できるようになりました。
落ち葉や雑草や消毒管理など何かと大変ですが、小鳥や虫が訪れてくれる環境を大切にしたいと考えています。