新年号 ♣「もう いくつ ねると  おしょうがつ?」♣

2017年01月03日

理事長コラム

「もう いくつ ねると  おしょうがつ?」

2016年も最後の暦。時計の針が大晦日に向かって走ります。街の様子もクリスマス一色ですね。子どもにとっては、12月のクリスマス、そしてお正月は、一年で一番、空からいっぱい夢が降ってくる幸せな月なのかもしれません。

「サンタさん新幹線でくるといいな
だって、トナカイは自動車にぶつかって走れないから」
「ぼくのマンション512号室だから、おぼえておいて
サンタさんは、エレベーターにのれるかな」
「サンタさんトナカイはどこにまってるの
サンタさんどこからくるの?」
「ほんとうは人間がやってるのでしょう。
それでもいいの ぼくのうちにきてくれればいいの
「ほんとは りじちょうせんせいなんでしょう。
でも、本当のこといわないで。」

2016年は皆さんにとってどんな年だったでしょうか。
今年の流行語大賞が「神ってる」に決定しましたね。広島カープの優勝した鈴木選手の神がかりの活躍を緒方監督が評価した言葉だと言われています。
野球の神様と云われた巨人軍の4番打者川上哲治選手は、「打席にたった瞬時、ベース上のボールが止まって見えた時があった」と語っています。
「神ってる」は、厳しい修行訓練を重ねた者が修得できる神がかりの技能なのでしょうね。
2016年は、大なり小なり、起伏のある想定外の出来事が起きた年でした。
九州を繰り返し襲った台風や地震、火山の爆発・・
イギリスのEU離脱の国民投票の影響でしょうか、
まさかと言われたアメリカのトランプ大統領誕生・・・、

もういくつ寝るとお正月
お正月には、たこあげて おいばねついてあそびましょ
早く こいこい お正月

お正月は、やはり華やかですね。除夜の鐘が鳴り終わると、今までの苦労も疲れも帳消し、新しい年を新鮮な気持ちになって迎えます。
正月は、肌着も衣服もこざっぱりと、身を清め家族そろって一年の計を誓い、お雑煮を食べることと思います。お雑煮の味も、おせち料理の内容もそれぞれのご家庭でそれぞれの味が違う。幼稚園で「ぼくのわたしのお雑煮」というテーマーでお披露目会をやってみると郷土自慢のお雑煮が出そうですね。
お正月の三が日は、気兼ねなくお休みを楽しめますね。保育園も堂々と休めますし、心なしか病院の入院棟も静かです。なんとなく、日本中が全てお休みという雰囲気がとても幸せに感じますね。
逆に、お正月が一番忙しいという人も当然います。
ファミリーレストランで働く人、電車やバスの運転手さん、観光地のお店で物を売ってくれる人、ゲームセンターや遊園地の人、テレビの人、年賀状を配達する人、神社やお寺の神主さんやお坊さん・・・。
いそがしそうですが、それでも商売繁盛かな・・・、ニコニコと爽やかな風が吹いているような気がしませんか。お巡りさんご苦労さまです。

なんとなく今年はいいことありそうな
元旦の朝、晴れて風なし。

貧乏のどん底だった石川啄木がお正月に読んだ句です。                      正月は、世界中の人が、幸せになるといいですね。

「元旦の朝は早起きしましょう。」
「子どもを真ん中で家族で初日の出を拝みましょう。                         なぜなら元旦の朝に昇る太陽は、オレンジにぶるぶると輝いて見えるからですます。」
皆さんは、初詣はどこにおでかけですか。
「神社やお寺に初詣でに出かけるひともおおいですね。」

若い方が振り袖姿の同窓会気分で、おみくじを引いて一喜一憂しています。おみくじが「凶」と出たから「大吉」が出るまでひきつける学生さん・・・。
この日だけは、理屈抜き、哲学、医学、化学専攻関係なく今年の運試しなんでしょうね。これもお正月ならではののどかな風景ですね。
初詣でや初日の出、元旦の家族そろっての朝食・・・一年の計を誓うことは、たとえ三日坊主でも大切なことです。でも、仏さまからすると、あれこれ願いごとをされると、混乱してしまいそうです。誓い事はたくさんあっても願い事は一つ程度にしませんか。
子どもにとって、正月の楽しみは「お と し玉」です。大人に取っては、どの程度の範囲にどの程度のお年玉をあげればよいのかよくご相談を受けます。
今はネットで調べると全国統計が出ていますのでご参照ください。
幼稚園1000円、低学年2000円、高学年3000円、中学生5000円という相場があるそうですが、子どもからの情報だと、それこそまちまちです。
「金額の問題ではなく、お賽銭と同じだよ。気持ちが伝わればいいんだ。」
なるほどその通りだと思います。
正月2日、初荷ですね。わたしは、箱根駅伝でテレビにかじりつきます。半世紀前に卒業した母校愛にしたり、一年間ひたすら箱根にかけた選手を応援します。 デパートやスーパーなどの初荷の日には福袋を求めて老若男女が殺到します。中国の観光客の暴買と同じだといわれますが、お店の方の「大判ふるい」を信用して買う「德をした気分」が正月ならではの楽しみなんでしょうね。
さて、2017年は、ニワトリさんどのような時の声を告げてくれるのでしょうか。子どもたちにとって、「ゆめのある輝かしい年にしたい」と、私どもスタッフは、新年早々4月からの指導計画に取り組んでいます。
皆さんからご署名をいただいた「幼児教育の無償化の実現」も明るい見通しが期待されます。そして、「この国に生まれて世界一幸せ」と答えたオランダの子どもたちのように子どもを真ん中にした社会が実現するように、私も初詣で願をかけ、初日の出にでかけ手を合わせたいと思います。
末筆になりますが、母の会の皆さんを始め各ご家庭の温かいご理解ご協力をいただき2017年を迎えることができます。
皆さんご家族そろって楽しいお正月をお迎えください。