♣平成31年度 春4月ぽかぽかテクテク 入園・進級おめでとうございます  ♣

2019年04月08日

理事長コラム

新たな元号が「令和」に決まりました。英訳すると「Beatiful harmony美しき調和」という意味だそうです。明治、大正、昭和と波乱に満ちた時代を経て、平成は、平和とバランスの31年間。来るべき「令和」は、国際的にも日本国が、成熟安定の時代を迎え世界の文化良識の羅針盤たる位置をめざしたいものですね。
「令和」の出展となったと云われる万葉集の歌の宴が開かれた時代は、貴族文化の薫も色濃く、感性豊かな時代だったようです。
「令和」という響きも「さぁー春ですよ。」と時を告げる鶯のさえずりに似て、やわらかき〈和〉風の薫を思わせます。
そして、平成最後の春4月、幼稚園の園庭も桜が満開です。園舎のクリーニングも終わって、遊具もペンキを塗り替え、園児の動線も安全点検をチェックしました。
今年度は体育館の耐震工事が始まります。夏のプールが終わってから本格的な工事に入り何かとご迷惑をかけしますが、子どもたちの保育に支障を来さないようにこの春は、子どもの安全と環境整備等で視察研修等も重ねてきました。
竹組、松組に進級したお友だちを迎える準備も整いました。
そして、チューリップのような愛らしい花組さんの入園を迎える準備も整いました。
人間力が育つ土壌
3月31日。花見客で賑わう皇居の近くのホテルでの結婚披露宴に招かれました。
私たち夫婦以外は、新郎新婦の学生時代の友人を招いてのやわらかな薫漂う披露宴でした。そこですてきな出会いがありました。同じテーブルに、健伸幼稚園の卒園生の三人が同席しました。公立中学の国語教師、美容師、銀行員として活躍しているお嬢さん・・・幼稚園時代の思い出話に花が咲いてとても幸せでした。
最近は、卒園生同士のカップルが誕生したり、大学や職場で出会ったりする機会が多くなってきたようです。
そのようなとき話題になるのは、幼稚園時代の楽しかった思い出だそうです。
式の合間の三人娘の思い出話、
「健伸幼稚園時代は、なにもかも自分中心、わがままも言えて、すきなことも出来てよかったなぁ」、
「先生に、叱られて、一緒にあそんでもらって、今思うと自分らしさが 発揮できた楽しかった思い出ばかり・・・」
「幼稚園の先生は、女の子にも虫捕り、穴掘り、木登り、ドロケイ・・ 自分たちで広げられるあそびを教えてくれた」
「毎日があそびのランドで今でも、頭の中には幼稚園のおもいでが詰まっている」
「家から持ってきた飴を裏庭の秘密基地でそっとなめて、また紙でくるんで・・
「そうだ。健伸幼稚園には、パワースポットがたくさんあったんだ」
「幼稚園時代は、隠れてあそべる場所と時間があちこちにあった」
「それって、もしかして、子どものパワースポットかな?」
その日、自宅に帰ってアルバムを開いて、いろいろ思いだした。
高い木に登って降りられなくなった3人の年長さん。くっちゃん(草野先生)が、自分で登ったんだから、自分の力で降りろと言いながら、足の突っ張り方、枝のつかみ方を身体で覚えさせていた。今はちょっと子どもに親切すぎるかな?
春になると、合格したり就職したり進級した卒園生が幼稚園に訪ねてくれます。
定年退職後も勤務してくれている只野誠志先生や青山三重子先生が、彼らを迎えたり、卒園させた先生が抱きつくように応対してくれます。
そのような機会に語っていてくれる卒園生からのエピソードから学ぶことが多々あります。
(1)中学生になったK君「蜘蛛の巣にかかって藻掻いているチョウチョを黄色い大きな蜘蛛が狙っている。「白い蝶が食べられちゃう」女の子の訴えに、先生が虫網を持ってかけつけて蝶を助けようとした。虫博士といわれたK君「蜘蛛は何日もかけて獲物がかかるのをまっていたんだ。人間がやるのはかわいそう」と主張した。
結局、蝶は蜘蛛の餌食になった。 ぼく(K君)の一言がみんなの心を傷つけたので は?と今でも思い出したりしている。
(2)2月に関西に配属になったW君、「中学まで、ごろごろしていた。中学二年の冬、ディケンズの短編を読んでから、原書で読んでみたいとおもって英語塾に通った。宇宙のことに興味が出て、学校の図書館に通った。仕事も理科系・・そういえば、幼稚園の頃、土掘りばかりして、部屋の廊下でドロンコあそびをしたりして、先生を困らせた記憶がある。やってはいけないところでやりたいことをやる。その繰り返しにつきあってくれた先生たちにお礼を言いにきた。」
小学校3年生になると応用力が重視されます。国語では作文や詩や俳句、算数では昔流の鶴亀算、植木算等の課題が入ってきます。
考えること工夫すること身体に刷り込んだ幼い頃のドロンコあそびの経験が、3年生4年生の頃に役に立つんでしょうね。押さない時の木登り等の遊びの知恵が、考える力の源になるのです。
平成から「令和」の時代になっても、健伸は「子どもはより子どもらしく」育ち、育てたいと思います。
幼児教育は「人間力の学習の一歩です。
人間力は、子どもを真ん中に、ご家庭と幼稚園が共に支え合う熱い温かい信頼関係から育ちます。
私たちスタッフも、心を合わせ一人ひとりの子どもを見守り、
日々の研修に励みます。温かきご支援のほどよろしくお願いします。