♠秋の慶応義塾大学 藤沢キャンパス(SFC)を訪れました♠

2017年11月30日

トピックス

柴田茂樹教諭は、上席研究員として

慶應義塾大学で週2日ほど研究を続けております。

2011年から続けております、フリードマン教授の研究室での 

“Fantastic  Kids  world”

の共同研究会に参加することになりました。

 11月28日(火)青山三重子・目黒 唯・金子成奈は、

秋の日差しが心地良い慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)を訪れました。

フリードマン・デビット教授の

Project  English  children  Literature  class の教室に入ると

学生たちがにこやかな笑顔で出迎えてくれました。

フリードマン教授もいつものきれいな英語で迎えてくださいました。

 英語のみの授業ですが、私たちは、日本語での許可を得ています。

 早速 ≪半日村≫ (斎藤隆介 作・滝平二郎 絵 岩﨑書店)

目黒、金子両教諭が読み聞かせを始めました。

                              目を閉じ聞き入る学生、教室は、シーン……と。

24Pの “せっせ、せっせと山をのぼったり おりたりしたまで読み

『さあイメージしてください。ここまでで印象に残っている場面や、

この後どうお話が展開されるかでもなんでも大丈夫です。

自分の好きなように描いてください。』

久しぶりのクレパスと画用紙に

『幼稚園ぽい!』『なんか嬉しい!』

全員どんどん描いていきました。

そして、学生が自分の描いた絵を紹介。

『普通に考えると、コツコツと努力すれば山がけずられ平和な村になる。』

『もっこがわからなかったな』

『山を削りすぎると穴ができ湖になってしまう。物事は、ほどほどにという教訓です。』

様々なお話しがでてきました。

   

   

大型絵本を開けると『オー』と感嘆の声が‥

『この本知っていた』

 もう一度最初から今度は、絵を見せながら読みました。

最後に年長の子どもたちに同じように読み聞かせをした実践を青山がプレゼンしました。

柴田茂樹教諭も幼稚園の立場からこれから絵本製作する学生に

『幼稚園生活における絵本はただお話しを読み聞かせるためだけではなく

様々なねらいをもっています。

例えば、園生活における出来事だったり経験などから生まれた

イメージを深めたり、表現したり、、

皆さんには、子どもたちの育ちにつながるような絵本を作ってほしいです。』と

メッセージを送りました。

始めて参加した金子、目黒教諭は

「どんな山なんだろう」「描けるかな」と

言いながらもドンドンと描き始める学生の様子に驚いていました。

また、互いの絵を褒めあったりしながら楽しんで描いている姿が

とても嬉しく感じたようです。

1時間半の授業が短く感じるほど楽しい授業でした。

さて、この半日村の読み聞かせを幼稚園で取り上げるようになって20年近くになります。

当時の年長の子どもたちは、一平の努力や決断力、行動力、仲間と協働して得る達成感

などが何となくでも受け止めていたように感じます。

20年経った現在、慶應の学生に半日村がどう受け止められたのか、意見や感想を聞き

昔も今も日本人の素朴な心は、変わらないこと、

半日村の絵本に共感を持って向き合っていたと強く感じました。

今後も、目指していくべき研究の道筋を明確にしながら更なる

共同研究を進めていくことを新たに感じています。